はじめての方へ

吉祥寺ブレストクリニックとは…

一言で言えば、乳がんを見つけるため(乳がんでないことを確認するため)のクリニックです。

乳腺に心配なことや気になる症状がある方がご来院された場合、それが乳がんが原因なのかどうかを確認し、乳がんが疑われたら確定診断をつけ治療病院にバトンをつなぐ、ここまでをできるだけ迅速に進めることに集中し特化しております。

例えば “痛み”や“かゆみ”の訴えでご来院された方に対して、診察(検査)の結果から“その症状は乳がんによるものではない”という診断はできます。ただ、当院ではその原因究明もできなければ簡単な処方による対応しかできないため、それ以上の追求を望まれる方には、痛みの場合にはホルモンバランスのコントロールで改善することを期待して婦人科、かゆみの場合には皮膚科などそれぞれ専門の医療機関の受診をお勧めしたりしております。

また授乳期に多い乳腺炎も同様で、超音波(エコー)での診察は可能ですが、設備上切開排膿などの外科処置はできません。解熱鎮痛薬や抗菌薬を処方することであれば可能です。

以下、特にはじめてご来院される方からよくいただく質問について、診療に関するものは院長より、それ以外については事務スタッフより一問一答形式でお答えいたします。

院長より

乳がんは痛くないって本当ですか?

「チクチクした痛みが時々ある、もしかして乳がん?」
そういった訴えで受診される方は当院にも多くいらっしゃいます。

“全く痛くない”と言ったら嘘になりますが、統計だけを見ると、乳がんは発見されたときに90%以上が無痛性であるというデータもあるくらい、痛みとの関連性は少ないです。

乳腺、胸に限らず、身体のどこに痛みが出ても“何かの病気?”と不安に思うくらい、人は本能的には痛みに意識を奪われがちです。しかし、乳がんを自分で見つける時に気にしていただきたいのは痛みではなく、自分で触ってこれまでにはない骨のような“硬さ”を感じるかどうかが最も重要で、実際には“痛み”の訴えで受診されても、それ以外の場所や反対の胸に乳がんがあったというケースの方がはるかに多いのです。痛くない場所こそしっかり探すくらいの意識でちょうどよいかと思います。

マンモグラフィって撮らないとダメですか?

痛みを理由に撮りたくないとおっしゃる方も多いですが、当院ではご妊娠中の方、授乳期の方を除いて、大体30歳以上を目安に、年に一度はマンモグラフィを撮ることをおすすめしています。

乳がんの中には一部マンモグラフィでしか見えない、超音波(エコー)では見つけられないものもある上に、超音波をする前にある程度マンモグラフィで気になる場所が分かっていればより簡単に病変が見つけられるため、検査の精度を上げるには有効な検査です。

また、放射線被ばくを理由に撮りたくないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、マンモグラフィ撮影時の被ばく量は、飛行機で日本とアメリカ西海岸を往復したときとほぼ同等程度とされており、線量としてはCT検査やバリウム検査のたかだか数十分の1程度です。

以上のメリット・デメリットをご理解いただいた上で超音波(エコー)検査のみを実施することも可能ですのでご希望の方はご来院時にご相談ください。

マンモグラフィと超音波、違いって何ですか?

まずマンモグラフィはX線“写真”(静止画)、一方で超音波(エコー)は“映像”(動画)であるため、情報量は超音波の方が圧倒的に多く、より細かく評価できるため、単一での検査では超音波(エコー)の方が乳がんをよく拾えます。その代わりに時間がかかり、診断の経験値も必要なため、一般の検診ではマンモグラフィのみで済まされてしまうことも多いです。

「じゃあ、あんなに痛いマンモグラフィは必要ないのでは?」というご質問もよくいただきますが、実はマンモグラフィにしか写らない乳がんの特徴がいくつかあります。特に、大人しい癌の一部では超音波だけでは拾いきれないものがあるのです。それ以外にも、前もってマンモグラフィの情報があるとそれが超音波(エコー)の時にガイド的役割を果たすため、所見を拾いやすくなるという利点があります。

当院では、マンモグラフィの読影と超音波(エコー)を同一の医師が行うため、この利点を活かした診療を行うことが可能です。

一方で自治体や会社検診では、マンモグラフィと超音波、どちらかのみの検査になったり、別々のセクションで異なる医師や技師が流れ作業で行うことが多いため、この点では診断精度に差が出てくるものと考えます。

高濃度乳腺(デンスブレスト)と言われました。マンモグラフィを撮っても意味がないのであれば撮りたくないのですが。

検診結果に「高濃度乳腺(デンスブレスト)」とあったら、それは「マンモグラフィだけでは診断がつけられない乳腺である」と読み替えていただければ良いかと思います。ただし、それは「マンモグラフィを撮らなくてもよい」とか、「撮っても意味はない」ということではなく、マンモグラフィにしか写らない特有の乳がん所見は、高濃度乳腺(デンスブレスト)でもちゃんと写ります。

マンモグラフィ単独での評価が難しいので、超音波(エコー)を併用するとより安心であることは、別に高濃度乳腺(デンスブレスト)の方だけでなく全ての方に共通して言えることです。

毎年乳がん検診を受けていれば大丈夫ですよね?

多くの乳腺外科医は「どのように検診を受けたらよいですか?」と聞かれたら「一年に一度マンモグラフィと超音波を受けましょう」と答えるでしょう。

癌も生き物なので成長のスピードはバラバラですが、本当に速いものは何もない状況から2~3ヶ月もすれば触ってわかる程のサイズになってしまいます。

乳がんはがんの中でも数少ない“自分で発見することのできるがん”です。

私がよく年に一度検査を受けることよりも月に一度、短時間でも構わないから、自己触診することの方が大切です、としつこいくらいにお伝えしているのは、毎月たくさんの方が早期癌で見つかる中で、自分で触ることを怠ったために進行して転移するまで放っておいてしまっている方も少なくはないからです。

乳がんは“ならないように努力する”よりも“なった時に早く見つけられるよう努力する”方がずっと簡単で効果的です。まずは“自己触診の習慣づけ”をお勧めします。

授乳中、妊娠中も受診可能ですか?

受診自体は可能です。

ただし、授乳期は検査の評価がしにくくなりますので、定期的なチェックをご希望の場合には、妊娠後期でのご来院をおすすめいたします。

妊娠初期(安定期に入るまでの妊娠3〜4ヶ月)までは、仮に乳がんを疑う病変があっても局所麻酔を使用することができず針生検ができないため、気になるご症状があった場合にもしもご自身で様子が見られるようでしたら安定期に入ってから受診される方がよろしいかと思います。

月経中の受診は可能ですか?検査に影響はありますか?

受診は可能ですし、検査結果への影響もありません。

ただ、マンモグラフィは胸を圧迫する検査ですので、痛みの感じ方や胸の張り方には個人差があるものの一般的に胸の張りが強くなる月経前や月経期には強い痛みを感じ、月経後には感じにくい傾向があります。

予約のタイミングを合わせるのは難しいですが、可能であれば月経後の受診をお勧めしております。

乳がんの術後フォローをお願いすることはできますか?

手術を受けた病院からのご紹介状や連携依頼があれば、内服や注射によるホルモン(内分泌)療法や検査による局所での再発がないか等、術後フォローが可能です。

血液検査については当院は一切対応しておりません。

セカンドオピニオンはお願いできますか?

セカンドオピニオン外来は原則としてお受けしておりません。

事務スタッフより

持ち物について教えてください。
  • 健康保険証(マイナ保険証による受付も可)
  • 各種医療証/医療券(お持ちの方のみ)
  • 【健康診断の二次検診等※をご希望の方】(※健康診断で「要精査」になったなど)
    検診結果表(モバイルで結果が送られてくる場合には、当日その画面を当院スタッフが確認できるようにご準備ください)
  • マンモグラフィで要精密検査の判定を受けた場合には、可能であれば、検診の撮影データ(CDやフィルム)をお取り寄せいただき、お持ちください(お取り寄せ不可能な場合や必要枚数が揃わない場合には、当院にてあらためて撮影させていただきます)
  • 検診機関などからのご紹介状(お持ちの方のみ/開封せずにそのままお持ちください)
服装で気をつけることはありますか?

  • 上半身のみ検査着へのお着替えをお願いするので、ワンピースやサロペットなど上下つながったお洋服は避けていただいた方がお着替えに便利です。
  • 靴はスリッパへの履き替えをお願いしております。
    ※スリッパは使い捨てタイプではありません。
    気になる方は、靴下の着用をお勧めいたします。
    また、更衣室には履き替え用のお椅子などのご用意がないので、ブーツなど履き替えしにくいものは避けていただくことをお勧めします。
予約なしでも受診することはできますか?

可能です。
ご予約のない場合の診察について」で詳しくご案内しております。ご参照ください。

予約のキャンセル方法を教えてください。

お電話もしくは、予約確定メールのご返信(Webからのご予約の方)にてご連絡ください。
※前日、当日など直前でのキャンセルの場合には、お電話にてご連絡いただけますようお願いいたします。

ご予約のキャンセル、変更ご希望の場合には必ずご連絡をお願いいたします。

ご予定のお時間にご来院がない場合、当院より確認のお電話をさせていただいております。

どのくらい先まで予約できますか?

ご予約は半年先まで承っております。

仮予約として複数の予約を取ることはできますか?

ご予約は、原則として一名様につき、ひとつのみとさせていただいております。

予約が取りづらくご迷惑をおかけしている現状ですので、ご不便をおかけいたしますがご理解いただけますようお願いいたします。

尚、ご予約の変更希望につきましては、お電話もしくはWebサイトの予約フォームより承ります(「既存の予約を変更したい」をご選択いただき、ご希望の日時をお知らせください)。

クリニック宛にメールでの問い合わせはできますか?

お問い合わせ用メールアドレスはございません。

迅速かつ正確なご返答をさせていただくため、お問い合わせはお電話でのみお受けしております。

Webサイトからご予約された方も、大変お手数ですがお問い合わせはお電話にてお願いいたします。

所要時間はどのくらいですか?

ご予約の方は、お約束のお時間からお会計まで余裕を見て1時間半くらいかかることを想定してご来院ください。

ご予約のない方は「ご予約のない場合の診察について」をご参照ください。

支払いにカードは使えますか?

お支払いは現金のみです。

クレジットカードやバーコード決済には対応しておりません。
料金のお目安は「費用について」をご参照ください。

クリニックの場所が分かりません

交通・アクセス」をご参照ください。

吉祥寺駅からお越しになる際は、ひとまずは東急百貨店を目指してください。

駐輪場はありますか?
  • 当院1階の稲垣薬局さんの入口の左右両サイドに2〜3台ずつ駐輪できるスペースがあります。
  • エレベーターに向かう扉の前は原則として駐輪禁止です。ご注意ください。
  • ご本人様の診療時間のみ駐輪可能です。
  • 駐輪の仕方につきましては、「自転車でお越しの方」をご参照ください
駐車場はありますか?

提携駐車場はありません。近隣のコインパーキングをご利用ください。

当院周辺は道が狭く、一方通行の道路も多いため、できるだけ公共交通機関をご利用いただくことをお勧めいたします。

子供連れでも大丈夫ですか?
  • お連れいただくことは可能です。
  • お子様専用スペース、おむつ交換スペースのご用意はありません。
  • 託児専門スタッフはおりません。
  • マンモグラフィはお子様同伴での撮影ができないため、撮影中のみスタッフが一時的にお子様をお預かりすることは可能です。